※金額は全て税込み価格となります
ひまわり医院では、各種インナーケアに対する内服加療も行っております。
インナーケア内服
シナール

① シナールとは
シナールは、ビタミンCであるアスコルビン酸と、ビタミンB5の一種であるパントテン酸カルシウムを組み合わせた飲み薬です。
アスコルビン酸には、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑えたり、すでにできたメラニン色素を薄くする働きがあります。
さらに、パントテン酸カルシウムはアスコルビン酸の作用を高めるとされており、この2つの成分を一緒に摂取することで、シミや炎症による色素沈着を改善する効果が期待できます。
なお、「シナール」という名前は、「肌が白くなる」ことを意味する言葉から由来しているといわれています。
② シナールの効果
シナールは美容分野で最もよく使われている内服薬の1つ。
シナールを継続的に服用することで、メラニン色素の生成や代謝を調整し、美白効果に加え、強い抗酸化作用により肌の老化を防ぐ働きも期待できます。
また、コラーゲンの生成を助けることで肌のハリを保ち、さらにニキビによる炎症を抑える効果も期待できますね。
さらに、高濃度ビタミンC点滴でも紹介したような全身の炎症を伴う病気やがんなどの消耗性疾患のサポート、妊娠中や授乳中のビタミン補給など、体内のビタミンが不足しやすい状況においても活用されています。
③ シナールの副作用
まれに胃不快感、悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状をきたすことがあります。
また、尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)や便潜血反応検査で偽陰性をきたすことがあります。
④ シナールの料金(税込み)
30日分 2,200円
トラネキサム酸(トランサミン)

① トラネキサム酸とは
トラネキサム酸は種々の出血症状・炎症症状などに関与するプラスミンの働きをおさえ、抗出血・抗アレルギー・抗炎症効果がある薬です。保険診療ではよく喉の痛み止めとして使用されます。
しかし、のちに特に肝斑に対して有用なデータが出て、肝斑の治療薬として代表的な薬となりました。
具体的には、トランサミンは
- 肥満細胞の増殖を阻害する
- 抗プラスミン活性により紫外線誘発性色素沈着を阻害する
- VEGF と塩基性線維芽細胞増殖因子 (bFGF) に作用して血管新生と新生血管形成を減少させる
などの作用機序から肝斑の発生を抑えるといわれています。
実際、51524人の女性(平均年齢44.5歳)に対して、トランサミンを長期内服したデータによると、「色素沈着」の度合いを示すMSSスコアが
- ベースライン:1.96 ± 0.72
- 6か月後:6か月で0.61 ± 0.75
- 1年後:0.23 ± 0.56
- 2年後:0.43 ± 0.79
と有意に低下していたことがわかっています。
他の論文では、「24週間後には、70%の患者で75%以上の改善(非常に良い反応)、25%の患者で51〜75%の改善(良い反応)が見られた」とする論文もあり、実際には2カ月後くらいから改善が認められてきます。
このように、トランサミンは肝斑治療で非常に有用性の高い治療薬です。
(参照:Tranexamic Acid in Melasma: Comparative Evaluation of Therapeutic Efficacy of Oral Tranexamic Acid versus Its Transepidermal Administration)
(参照:51524 Oral tranexamic acid treatment longer than 6 months for melasma patients: a retrospective case series)
② トラネキサム酸(トランサミン)を服用するときの注意点
例えば以下のような方は、トランサミンを服用できない場合があります。
- 静脈瘤がある方
- 血液が固まりやすくなる病気がある方
- 過去に脳梗塞や心筋梗塞などで血液をサラサラにする薬を飲んでいる方
トランサミンには血を止める作用があるため、血液が固まりやすくなることが原因で起こる脳梗塞や心筋梗塞のある方には使用できません。また、これらの病気の治療では、血液を固まりにくくする薬が使われることが多く、トランサミンを併用すると作用が反対になり、治療の妨げとなる可能性があります。
また上記に該当されない方に対しても、当院ではトランサミンを漫然と処方せず、安全性を考えながら処方するようにしています。
③ トラネキサム酸(トランサミン)の料金(税込み)
30日分 3,960円(1日1500mg)
ユベラ(トコフェロール酢酸エステル)

① ユベラとは
ユベラ(一般名:トコフェロール酢酸エステル)は、
ビタミンEは、もともと不妊予防に関係する成分として発見された脂溶性ビタミンですが、現在では細胞膜やミトコンドリアを安定させる働きや、体内で発生する有害な活性酸素を抑える作用があることが明らかになりました。
そこからさまざまな効果が発見され
- 末梢の循環を良くする作用
- 血小板の粘着を抑えて血液をサラサラにする作用
- 中性脂肪やコレステロールを抑える作用
- 活性酸素を抑えて、抗老化に働く作用
などが言われています。
特に美容の分野では、皮膚の新陳代謝を高めて、シミやそばかすの予防効果やしわやたるみを防止するといわれています。
② ユベラの注意点
ユベラは体内に蓄積する「脂溶性ビタミン」になるので、過剰投与は禁物。用法容量を守っていただければ問題ありませんが、過剰に自己判断で飲むのは控えましょう。
まれに、発疹・便秘・胃の不快感が出ることがありますが、ほとんどありません。
③ ユベラの料金(税込み)
30日分 1,980円
ハイチオール

① ハイチオールとは
ハイチオールは、L-システインを主成分とする内服薬で、シミや色素沈着の改善を目的として処方されます。
L-システインには、メラニンの生成を抑え、すでにできたメラニンの排出を促す働きがあります。また、代謝を整え肌のターンオーバーを助ける作用もあり、炎症後の色素沈着やくすみの改善が期待できます。
② ハイチオールの注意点
ハイチオールは、重症な副作用は報告されておらず、安心して服用できる薬剤と言われています。
まれに、悪心・下痢・腹痛・口渇が出ることがありますが、ほとんどありません。
③ ハイチオールの料金(税込み)
30日分 1,600円
インナー内服はセットで買うとお得です
トラネキサム酸+シナール+ユベラ +ハイチオール | 9,200円(税込み) |
トラネキサム酸+シナール+ユベラ | 7,700円(税込み) |
シナール+ユベラ+ハイチオール | 5,200円(税込み) |
シナール+ユベラ | 3,800円(税込み) |
しっかり肝斑や肌を内側からケアしたいという方はセットで飲んでいただくことをおすすめします。
イソトレチノイン

① イソトレチノインとは
イソトレチノインとは、ビタミン A(レチノール)の仲間を飲み薬にしたものです。
皮脂腺を小さくして皮脂の量をぐっと減らし、炎症・毛穴づまりを同時に抑え込むため、長年治りにくかった重症ニキビや一部の酒さに寛解(ほぼゼロの状態)をもたらす切り札ともいえる薬になります。
もともとイソトレチノイン(13‑cis レチノイン酸)はビタミン Aを化学的に改良した「経口レチノイド」で、1980年代に米国で「Accutane®」として登場しました。現在は 「ロアキュタン」「アキュテイン」「イソトロイン」「アクネトレント」など複数のジェネリックが流通しています。が、すべて同一の成分から作られています。
難治性ニキビや繰り返してできてしまうニキビ、酒さやニキビ跡に対して、非常に高い効果をもたらすイソトレチノインですが、一方、非常に強い副反応が出る、取り扱いが難しい薬でもあります。
そのため、厚生労働省では「医師の処方せんまたは指示書に基づき必要な手続きを行わない限り、個人輸入することはできません」と注意喚起を促しています。
② イソトレチノインの注意点
以下に該当する方は、イソトレチノインを服用できない場合があります。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 肝機能障害のある方
- ビタミンA過剰症の方
- テトラサイクリン系抗生物質を服用中の方
- 高脂血症の方
また、服用中は以下の点にもご注意が必要です。
- 必ず妊娠を避ける必要があります(男女ともに)
→ 女性は服用前1か月・服用中・服用後1か月は避妊が必要です。男性も服用中および終了後1か月は避妊が推奨されます。 - 皮膚や粘膜が乾燥しやすくなるため、リップクリームや保湿剤の併用が重要です。
- 血液検査による定期的な肝機能・脂質のチェックが必要です。
- 一部のサプリメントや飲酒にも注意が必要です。
③ イソトレチノインの料金(税込み)
10mg 30日分 13,200円
20mg 30日分 16,500円
イソトレチノインについて詳しくは当院医師のコラムをご覧ください。
リベルサス

① リベルサスとは
リベルサスは、2型糖尿病の治療に使われるGLP-1受容体作動薬で、有効成分はセマグルチドです。
GLP-1という体内ホルモンの働きを模倣し、血糖値のコントロールと体重減少に効果を発揮します。
GLP-1の主な作用
- インスリン分泌の促進(血糖が高い時のみ)
- グルカゴン分泌の抑制(血糖が高い時のみ)
- 胃の排出を遅らせて満腹感を持続
- テトラサイクリン系抗生物質を服用中の方
- 低血糖になりにくい(血糖依存性)
② リベルサスの注意点
服用タイミングが非常に重要
- 起床後すぐ、空腹状態でコップ約120mlの水と一緒に服用します
- 服用後少なくとも30分は、飲食や他の薬の服用は禁止
- 吸収効率が極めて低いため、上記を守らないと効果が出ません
水の量を守ること
- 多すぎても少なすぎても吸収に影響
- 目安は約120ml(コップ1杯)
以下に該当する方は、リベルサスを服用できない場合があります。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 重度の胃腸障害がある方
- 甲状腺髄様がんの既往・家族歴がある方
- 重度の腎障害がある方
リベルサスについて詳しくは当院医師のコラムをご覧ください
マンジャロ

① マンジャロとは
マンジャロ(チルゼパチド)は、単一の分子でありながら、「GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)」と「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」という2つのホルモンの受容体に作用する、世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。
他のダイエット治療薬は「GLP-1作動薬」が中心でしたが、この薬は「GLP-1」に加えて「GIP」というホルモンにも作用しています。
一度注射すると、その効果が約5日間かけてようやく半分になるという、非常にゆっくりとしたペースで作用するため、毎週1回の注射で済むという利便性の高さも大きな特徴です。
② マンジャロの注意点
投与方法
- 週1回、同一曜日に注射 なるべく同じ時間帯で注射するのが望ましいです
- 注射を忘れた時、次回注射までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点で直ちに注射し、その後はあらかじめ定めた曜日に投与してください
保管方法
- 冷蔵庫(2~8℃)で保管し、凍結させないように注意が必要です(凍結した場合は破棄)
- 室温で保管する場合は、30℃以下で外箱から出さずに保管し、21日以内に使用してください
以下に該当する方は、マンジャロを服用できない場合があります。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 重度の胃腸障害がある方
- 膵炎や甲状腺の病気の経験がある方
- BMI18以下の方
マンジャロについて詳しくは当院医師のコラムをご覧ください