新型コロナウイルス感染症での自宅療養について【準備・期間・家族】

こんにちは、一之江駅前ひまわり医院です。

  • 新型コロナ感染症で自宅療養といわれたが、どうすればよいかわからない
  • 感染拡大している中、もし自分が感染してしまった時に準備しておきたい
  • 新型コロナ感染症にかかった家族への接し方やその期間の目安を知りたい

という方へ向けて、新型コロナウイルス感染症での自宅療養のポイントを中心にお話していきます。

新型コロナウイルス感染症とは

「COVID-19」との名称でも知られる、中国武漢から全世界に広がった新しいタイプのコロナウイルスによる感染症です。2019年から発生した感染症ですが、さまざまな変異を繰り返しながら現在の人々の生命を脅かしています。

詳しい経過や症状については下記にまとめていますので、参照してください。

「新型コロナウイルス感染症」とどう診断される?

新型コロナウイルス感染症は、臨床経過や身体所見・検査所見を組み合わせて総合的に判断されます。検査として有用な検査は「抗原検査」と「PCR検査」です。

抗原検査とは、新型コロナウイルスに特異的なタンパク質を検出して、ウイルスの有無を判断する方法で、今では簡易検査キットが広く流通するようになりました。抗原検査は5分~15分で検査できるのが特徴で、発症後2日~9日ならば陽性・陰性の確定診断に用いることもできます

それに対して、PCR検査はウイルスの遺伝情報を増幅して、ウイルスの有無を判断する方法。少ないウイルス量でも増幅して検出できるので、PCR検査は抗原検査よりも正確な検査方法です。しかし「特殊な機器が必要」「外注の場合1日程度時間がかかる」のが欠点になります。

詳しくは、下記にまとめていますので参照してみてください。

新型コロナウイルスに矛盾しない症状や状況で各検査で「陽性」と判断されたら、「新型コロナウイルス感染症」と判断されます。

「新型コロナウイルス感染症」と診断されたら

抗原検査で陽性になった場合、当院では陽性時での生活の注意点をアドバイスし(下記も参照のこと)、悪化した場合の事態も想定しながら、患者さんに合った投薬を多めにお渡しするようにしています。

PCR検査で陽性になった場合には、陽性時のアドバイスを行いながら翌日に電話再診で結果をお伝えいたします。自宅療養期間中にお薬が足らなくなったり、症状が変化した場合は、適宜電話再診と薬の郵送などで対応することになります。

保健所では、主に「自宅療養中の健康観察のチェック」と「周囲の濃厚接触の有無」などを管理しています。検査陽性時に当院にお伝えしていただいたら、濃厚接触の方も検査できますので是非お伝えください。

新型コロナウイルス感染症で自宅療養中の方は、当ひまわり医院のLINE公式アカウントに登録していただくことで、自宅療養期間中、個別に無料相談を行っております。(なるべく自動応答も活用しながら早くお返事書きますが、遅くなった場合はすみません)ぜひご利用ください。

なお、自宅療養中の健康観察把握ツールとして「MY HER-SYS」に登録すると、保健所がご自身の健康状態を把握しやすくなるので、活用するとよいでしょう。(保健所からIDが送られます。詳細はこちら

また東京都の小池知事の発表によると自宅療養期間中の重症化の把握にパルスオキシメーター(血液中に酸素がどれくらいあるかを把握するセンサー)が配布されます。持っていない方はぜひ保健所の方にお伝えしてください。(詳細はこちら

新型コロナでの自宅療養期間はどれくらい?

新型コロナウイルス感染症診療の手引きによると、以下の3点がクリアされたらフォローアップは終了になります。

  • 発症から10日経過していること
  • 呼吸器症状が軽快していること
  • 解熱薬を使わないで72時間以上、発熱がないこと

また症状がないけど濃厚接触に該当した場合は「最終接触日から14日間、行動の自粛と健康観察が必要」とされています。検査が陽性か陰性は問わないのでご注意下さい。

最終的には保健所が健康状態を把握して、各個人に日程をお伝えしています。

新型コロナ感染中の自宅療養の過ごし方

自宅療養の過ごし方を一言でまとめると「安静にし、症状を抑えながら周りにうつさない」ことを徹底するといえます。以下にそのポイントをガイドラインに沿って説明していきます。(参照:自宅療養者向けハンドブック

① 自宅から外出しない

当然ですが、自宅療養中は自宅から出ることができません。通常同居している方も濃厚接触にあたるため、同様に自宅から出ることができません。買い物もネットか同居していない方の力を借りることなります。後述するように、ある程度準備が必要になります。

ゴミも周りに感染させない対策が必要です詳細はこちら

② 部屋を分ける

できる限り部屋から出ないようにして人との接触をなくしてください。特に濃厚接触でも検査が陰性だった方は、陽性の方と接触機会を増やすことで陽性になる確率が上がります。

  • 陽性の方と共用な物(ドライヤーなど)、なるべく分けて使用する
  • 部屋を分けられない場合は仕切りやカーテンで区切って過ごす
  • 食事はできるだけ自分の部屋にし、食器は使い捨て。終わったのちはビニール袋で口を縛る
  • お風呂は陽性の方が一番最後で、シャワーで浴室を洗ったのち、換気をしっかりする
  • 会話するときはマスク着用で、頻回のアルコール消毒を行う
  • ドアノブなど複数使う共用器具に関してもこまめに消毒する

などが必要になります。

③ 感染者の世話をする人はなるべく少なくする

看病する人をあらかじめ決めることで、感染を予防することができます。看病する人はマスクに加えて、手袋や使いすてのエプロン・レインコートなどを用いて防護するようにしましょう。また、看病する方は特に頻回の手洗いをお願いします。

看病する方は体温測定を1日2回するようにし、感染症状がでてこないか十分気をつけてください。

④ 日中できるだけ換気をする

換気が悪いと、空気中に長時間ウイルスが漂う原因になります。

特に陽性の方の部屋は定期的に換気することが大切。各部屋を1時間に1回、5分~10分程度窓を開け、別々に換気するようにするのが理想です。

窓が小さい場合などや換気扇を回したり、外気導入タイプのエアコンを活用するようにしましょう。

⑤ 体調が悪い時は無理せず相談する

陽性の方は安静にしながら、以下のことを意識するとよいでしょう

  • 痰を肺の中に貯めないようにする: 時々体勢を変えて、痰は出すように心がけましょう。
  • 脱水や栄養不良にならないようにする: 発熱時などは通常多くのカロリーや水分が必要になります。必要な水分量は基礎疾患によっても大きく異なるので、かかりつけ医に相談してみてください。

また、自宅療養中の健康観察把握ツールとして「MY HER-SYS」などを活用しながら、体調が悪化したり酸素飽和度が低下してきた場合は、速やかに保健所や24時間サポートセンター・かかりつけ医になどに相談するようにしましょう。(東京都のサポートセンターについてはこちら

全身状態にもよりますが、酸素飽和度が93%以下の場合には酸素投与が必要とされています

家族や自分が新型コロナウイルス感染症になった時の準備は?

通常、家族が新型コロナ感染症と診断された場合、同居している家族も濃厚接触として自宅療養になってしまいます。もちろん新型コロナウイルスに感染しないことが最も大切ですが、それでも万が一自宅療養になった時に備えてある程度準備しておいた方が無難です。

想定すると数多くになりますので、「最低限必要」と考えるものをピックしました。

① 水と食料

発熱している方だと悪化する要因の1つに「脱水」があげられます。通常よりも多くの水が必要になることもあり、栄養も通常よりも多く必要になります。

食欲がなくても食べれて、必要なカロリーが確保できるものがあるとなおよいでしょう(レトルトのスープやお粥・ゼリー食品など)脱水の際には、水分の他に塩分も必要なことに注意しましょう。

② マスク・ビニール袋・手袋などの衛生用品

陽性の方の体調管理の次に大切なのが、周りにうつさないこと。前述の通り、マスクやエプロン・ゴミ袋・レインコート・使い捨て手袋や消毒グッズなどが必要になります。特にゴミ袋・ビニール袋は簡易ガウンも作れ、手袋の代用にもなるため多めに確保しておいた方がよいでしょう。

他、日常で消費しやすいティッシュペーパーやトイレットペーパー・生理用品なども確保したほうが無難です。

③ 体温計・酸素飽和度測定(パルスオキシメーター)

体温計は普段の体調管理にも、必須アイテム。また、重症度を把握する上でパルスオキシメーターも必要でしょう。少なくとも東京都ではパルスオキシメーターの貸し出しを行っているので、保健所に相談してみるとよいでしょう。(詳細はこちら

④ 常備薬

かかりつけ医に相談すれば薬は郵送してもらえる可能性が高いですが、それでも郵送に時間がかかる場合、かかりつけ医に相談しながら常備薬で補う方法もあります。解熱薬や風邪薬を中心に常備薬として持っておくとよいでしょう。

当ひまわり医院でも個別にアドバイスさせていただきますので、LINE公式アカウントにメッセージをいただけましたら幸いです。

⑤ ネット環境の整備

ほとんどのものはネットを経由することで手に入るようになりましたが、ネットが使えないと「いざ」という時に対処できません。不足の事態に備えて、(特にお年寄りの方)ネット環境を整えてあげるとよいでしょう。

⑥ 同居していない方(家族)の協力

それでもネット経由ですぐ手に入らないものもありますし、薬の郵送になるとどうしても時間がかかってしまいます。

同居していない方の協力があれば、当ひまわり医院でも投薬に関して、臨機応変に対応させていただきます。

普段から同居していない方の協力が得られる体制づくりをするとよいでしょう。

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【この記事を書いた人】 
一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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