2021年度のインフルエンザワクチンについて【供給量・流行・費用】

2021年度も当ひまわり医院でインフルエンザワクチン接種を行います。それに合わせて

  • 新型コロナワクチンとの同時接種できるのか知りたい
  • 今年度のインフルエンザワクチンの供給量について知りたい
  • 前年度流行しなかったが、インフルエンザワクチンを打つべきか知りたい

という方のために、2021年度のインフルエンザワクチンの状況について説明していきます。

インフルエンザワクチンの供給量について

厚生労働省の発表では、令和3年8月時点で約2567万~2792万本の供給量の予定です。昨シーズンの3342万本よりは減る見通しになります。ただし、

  • 昨年シーズンはコロナワクチンが接種できずインフルエンザの実績が特段多かったこと
  • その前(令和元年)のシーズンは2951万本であり、格別に少ないわけではないこと(参照:2019/2020年度のワクチン供給量

などから、「すぐに供給されなくなる」というわけではありません。ただし、今年度のワクチン供給量を受けて「13歳以上の方が接種を受ける場合は、医師が特に必要と認める場合を除き[1回接種]が原則である」としています。(参照:9月10日の厚生労働省の発表による

なお、当院では去年と同バイアル数の接種予定数を提示しておりますが、削減などの報告はありません。インフルエンザ感染症やインフルエンザワクチンについての概説は以下を参考にしてみてください。

インフルエンザ感染症とインフルエンザワクチン(予防接種)【効果や副作用

当院での2021年のインフルエンザワクチンの日時や費用は?

下記のとおり当院でもインフルエンザワクチンを行います。

  • 接種期間: 10月1日(金曜)~定数になり次第終了
  • 対象年齢: 13歳以上(13~15歳以上は保護者の付き添いが必要です)

接種日時

月・火・木・金曜日 午前10時30分~12時

午後4時~5時30分

土曜日 午前9時30分~12時

午後3時~5時30分

接種費用

大人(13歳以上) 4000円
熟年者接種票をお持ちの方 2500円

 本年度は平日午前10時30分まで・午後4時までコロナクチン接種を行います接種時間にご注意ください。

* 新型コロナワクチンとは2週間あける必要がありますのでご注意ください。

2021年はインフルエンザは流行するのか

結論から言えば「流行しない可能性も流行する可能性も、どちらも考えられる」と考えます。それぞれの根拠について説明していきます。

流行しない可能性を示唆する根拠

① 2020年1月以降、日本や世界のインフルエンザ感染症が激減したこと

厚生労働省の発表によると、インフルエンザ定点あたりの報告数は2019年には23605例であったものが、2020年には26例と激減しました。(参照:厚生労働省 インフルエンザの発生状況について)当院でも2020年のシーズンで報告したのは2例にとどまります。その背景には

  • 新型コロナが流行していたこと
  • 新型コロナへの感染対策として、マスク着用やソーシャルディスタンス・手洗いなどの励行がインフルエンザ蔓延防止にもつながること
  • インフルエンザ流行にきっかけになる海外旅行からの持ち込みが大きく減少したこと

などがあげられます。こうした点は現在進行中なので、今年も流行しない可能性も考えられます。

② 現時点で南半球を含めた国々でも流行を認めていないこと

インフルエンザの流行を考える上で大切なのは、「世界でどれだけ流行しているのか」ですよね。

インフルエンザの2021年8月時点の流行状況[WHOの報告による]]

上図のとおりWHOの報告によると、2021年8月時点でインドやパキスタンなどの一部の地域をのぞき、南半球を含めて流行を認めていません。(白色の部分は流行していないことを指します。黄色の部分は少し流行中です)

例えば南半球のオーストラリアは例年5月~10月にかけてインフルエンザが流行します。しかし、2021年は現時点でもインフルエンザ報告数が極めて低い水準です。

このように、冬場を迎えている南半球でも一部の地域を除いて流行していない点から、流行しない可能性も示唆されます。

一方、下記の通り流行する可能性もあり、「今年は流行しないどろうから大丈夫だろう」と安易に考えるのは危険です。

流行する可能性を示唆する根拠

① RSウイルスが2021年度に流行したこと

ニュースでも話題になった通り、本年度はRSウイルスが大流行しました。保育所を中心に集団事例も発生し、東京都感染症情報センターに情報によると2020年では1件であったのが、2021年には457件にものぼっています。

令和3年の6月の報告では、東京都264か所で報告された患者数は1定点あたり3.28人と平成15年の調査開始以来、最も高い数値となりました。これは日本だけではなく、海外の報告でも同様の状況であり、世界中でみられる現象です。

この背景には、新型コロナの流行に伴い自宅で過ごされる期間が増え、RSウイルスに免疫を持たない子供が増えているのが原因ではないかと考えられています。

RSウイルスも2020年には流行していなかったウイルスであるだけに、本年度こそインフルエンザウイルスが流行する可能性は十分考えられます。

② インフルエンザワクチンの供給量および接種状況の変化

10月からクリニックで接種が開始されることが多いですが、総供給量は昨年度よりも減ることが予想されています。こうしたことから接種状況が遅れる場合、インフルエンザの流行につながることが示唆されています。

当然インフルエンザワクチンには重症化を抑えたり感染を予防する効果が認められているので、接種状況が異なれば当然、流行するかどうかにもつながります。

インフルエンザ感染症とインフルエンザワクチン(予防接種)【効果や副作用

まとめ:インフルエンザワクチンを打つべきか

まとめると「2021年にインフルエンザが流行するかはっきりしないが、接種が推奨される」といえます。

インフルエンザワクチンを接種してから2週間くらいたってから効果が現れ始めます。すなわち、「流行しているから打とう」では遅いかもしれません。

新型コロナもデルタ株が主流になり、一層感染力も強くなりました。インフルエンザにいざかかると「新型コロナとの鑑別」から始まり、周囲も含めて複雑な状況が続くきっかけになりかねません。

インフルエンザの流行に備えて、今シーズンもインフルエンザワクチン接種をおすすめいたします。

新型コロナワクチンとは現行(2021年9月現在)では、2週間あける必要があるので、注意してください。

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