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脱毛症(円形脱毛症、AGAなど)

「最近、髪の毛が急に抜けた」「頭皮の一部に丸くハゲができた」「額や頭頂部の毛が徐々に薄くなってきた」
それは、脱毛症(だつもうしょう)かもしれません。

脱毛症は、性別や年齢に関わらず発症する可能性がある皮膚の病気のひとつで、原因や症状によって適切な治療が異なります。
見た目の問題だけでなく、精神的なダメージにもつながりやすいため、早めの受診と診断がとても大切です。

当院では、皮膚科専門医が脱毛の種類や原因を判断し、治療のご提案をしています。

円形脱毛症

円形脱毛症は、ある日突然、頭部に境界がはっきりした円形や楕円形の脱毛斑(抜け毛の斑点)が現れる症状です。
子どもから大人まで幅広く見られ、再発や多発を繰り返すこともあります。
「強いストレスのせいだ」と思い込んでご自身を責めてしまう方も少なくありませんが、実は近年、本来は体を守るはずの免疫細胞が誤って自分の髪の毛の根元(毛包)を攻撃してしまう「自己免疫疾患」であることが分かっています。
軽度の単発型から、複数の箇所に広がる多発型、頭部全体に及ぶものまで症状は様々です。
どの段階であっても、皮膚科専門医による早期の適切なアプローチが、速やかな回復への鍵となります。

主な特徴

  • 突然、コインのような円形の脱毛斑ができる
  • 1か所だけでなく、複数箇所にできることもある
  • まゆ毛やまつ毛などの体毛にも脱毛が広がる場合がある
  • 自覚症状はないが、ストレスとの関連を感じる方も多い

円形脱毛症の治療法

掲載している治療法・お薬は一般的な例です。
実際の診断や治療方針、使用するお薬は、診察のうえ医師が患者さまごとに判断します。

保険診療
  • ステロイド外用薬: 脱毛部分の炎症を抑える
  • 紫外線療法: 当院では紫外線治療器を導入し、光による免疫調整効果で発毛を促す治療を行っています
  • 必要に応じて血液検査を行い、甲状腺疾患や膠原病との関連を調べる場合もあります

AGA(男性型脱毛症)

AGA(エージーエー)は、成人男性にみられる進行性の脱毛症で、額の生え際や頭頂部から徐々に髪が細くなり、薄毛が進行していくのが特徴です。

主な特徴

  • 20代後半から進行が始まることが多い
  • 額の生え際が後退する、頭頂部が薄くなるといった形で進行
  • 髪の毛が細く、短く、柔らかくなる
  • 遺伝や男性ホルモンの影響が大きい

▶️ 進行性のため、早めの対応が重要です。

AGAの治療法(自由診療)

当院では、医療機関でのみ処方可能な薬による治療を行っています。
どの治療・お薬が適しているかは、症状や経過を診たうえで医師がご提案します。

 
治療薬 主な作用 費用(税込)
フィナステリド 抜け毛の原因物質DHTを抑える(進行抑制)

5,000 円
※約1ヶ月分

特徴

  • 日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインで「推奨度A(行うよう強く勧める)」とされている、薄毛治療の標準的なお薬です
  • 日本国内では2005年に承認されて以来、長年の治療実績があり、安全性のデータが豊富に蓄積されています
  • 1日1回の服用

効果
臨床試験では1年間服用で58%が改善、40%が進行停止(現状維持)と報告されています。

服用に適さない方

  • 20歳未満の方
  • 妊活中の男性(1ヶ月前に中止が必要)
  • 精神疾患や性機能低下のある方
  • 重度の肝機能障害のある方

副作用
発現率は約6.5%で、性機能障害(性欲減退2.9%、勃起不全0.7%)が主な副作用です。

 

治療薬 主な作用 費用(税込)
デュタステリド DHTの生成をより強力に抑える 8,000 円
※約1ヶ月分

特徴

  • 2016年に日本でAGA治療薬として承認
  • Ⅰ型・Ⅱ型5α-還元酵素を同時阻害(フィナステリドより強力)
  • 1日1回の服用

効果
フィナステリド比で毛髪本数約1.6倍、太さ約1.45倍の改善が報告されています。

服用に適さない方

  • 重度の肝機能障害のある方
  • 20歳未満の方
  • 妊活中の男性(6ヶ月前に中止が必要)
  • 精神疾患や性機能低下のある方

副作用
長期投与試験で16.7%に副作用報告があり、主に勃起不全10.8%、リビドー減退8.3%、射精障害4.2%です。

※治療は継続することで効果が期待できるため、月に1回程度の通院・内服の継続が必要です。

DHT(脱毛の原因となる男性ホルモン)

▶️ 治療は自費診療(自由診療)となりますが、医学的根拠に基づいた治療をご提案いたします。

よくある質問

Q1. 円形脱毛症は治りますか?

A1. 多くの方で数ヶ月〜1年程度で自然回復することがあります。
  ただし再発や多発するケース、長引くケースもあるため、自己判断せず早めに受診し、適切な治療と経過観察を行うことが大切です。

Q2. AGA治療はいつから始めるべきですか?

A2. できるだけ早い段階(抜け毛が気になり始めた頃)から治療を開始すると、進行を抑えやすく、改善効果も期待できます。

Q3. 自費のAGA治療はいくらかかりますか?

A3. 処方するお薬の種類によって異なりますが、初診時にご希望を伺い、料金や効果をご説明のうえでご提案します。

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