「禁煙外来」について解説【成功率・費用・外来の流れ・薬の種類や副作用】

(*このページは2021年4月2日に更新されました)

健康に悪いことはわかっているけどやめられない「タバコ」。

実際、「タバコ=肺がんになりやすい」と思っている方も多いですが、
狭心症や心筋梗塞の死亡: 1.7倍~3倍
突然死: 1.4~10倍
脳卒中(脳梗塞や脳出血):2~3倍

と様々な疾患にかかりやすくなります。

病気だけではありません。経済的にも禁煙は大きなメリット。

1日1箱(20本・400円)吸っていた場合
1年     400円 × 365日 = 14万6000円 
5年    400円 × 365日 × 5年 = 73万円  
10年   400円 × 365日 × 10年 = 146万円

とたばこをやめると一財産できてしまいます。

ここまで読んで
「タバコを少しやめてみようかな」と思ってくださったなら、
「禁煙外来」がおすすめです。

禁煙外来なら成功率も大幅アップ。

費用も健康保険できるため、自己負担があまりありません。
一人で悩まず、医療機関でのサポートをうけることができます。

一之江駅前ひまわり医院でも禁煙外来を行っており、
禁煙外来のスケジュールや費用・薬の具体的な効果や副作用のことも含めて、詳しく説明していきます。

1, 禁煙外来とは?

禁煙外来は医療機関で行われている、禁煙をサポートするための医療システムのことで、3か月にわたり計5回の診察と「禁煙補助薬」を使ってあなたの禁煙を支援していきます。

実際、禁煙外来で3か月間禁煙していただいた方の60~70%はその後も禁煙に成功できるといわれています。(施設平均)

2,禁煙外来を受けられる方

実は、禁煙外来はだれでもうけられるわけではありません。

以下の4つの条件を満たした方だけ受けることができます。

①       ニコチン依存症の判定テストが5点以上
②       35歳以上の方は、「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上
③       ただちに禁煙を始めたいと思っている方
④       禁煙治療を受けることを文書で同意している方

2, 禁煙外来での主な検査

ニコチン依存症に該当し、禁煙誓約書にサインしていただけたら、喫煙の客観的指標となる呼気中の一酸化炭素(CO)濃度を測定する「呼気一酸化炭素濃度測定」を測定します。

禁煙するとCO濃度は低下し、肺が「きれいになっているか」がすぐわかります。動機づけにもなりますし、喫煙していたらすぐに上昇するので、「本当に吸っていないか」のチェックにもなります。

3, 禁煙外来での初回問診

禁煙補助薬を使いながら禁煙にチャレンジしてもらいますが、持病がある方や状態によっては一部の禁煙補助薬が使えないことがあります。

問診で確認させていただき、持病がある方はかかりつけの医院と連携をとることがあります。

4, 禁煙補助薬の選択

禁煙補助薬を選択していきます。代表的なお薬は、「チャンピックス」と「ニコチネルTTSパッチ」です。

① チャンピックス

チャンピックスは、一言でいうと「たばこをあまりおいしく感じなくする薬」です。タバコを吸っても、ニコチンが作用する部位をブロックし、喫煙によるリラックス効果や快感を減らす作用があります。

また、脳内でニコチンが作用する部位に対して、部分的にニコチンと同じ働きがあります。禁煙することによる離脱症状をおさえ、タバコを吸いたくなる気持ちを和らげる作用を持っています。

② ニコチネルTTSパッチ

ニコチネルTTSパッチは、タバコを止めるかわりにニコチンだけを吸収させることで、タバコから自然と離脱できるようにする方法です。「タバコを吸う」という習慣をまず取り除いてもらい、徐々にタバコから離脱していきます。

5, 禁煙外来のスケジュール

3か月で合計5回診察を行います。

① 禁煙外来1回目

ニコチン依存症のチェック・問診・検査の選択含めて、患者さんと相談しながら疑問点もわかりやすく説明していきます。

② 禁煙外来2回目~5回目

「呼気CO濃度測定」を事前に行い、タバコを吸っていなかったどうかをチェックします。

CO濃度の値と禁煙状況、禁煙で苦しかったことやつらかったこと、禁煙補助薬に関する副作用などを細かくチェックします。

禁煙補助薬の副作用があまりに激しい場合は、適宜量を調整しながら、副作用に対する薬を処方することがあります。

禁煙補助薬を用いても、出てくるイライラ感や落ち着かない感じに対しては、日常生活を変えるための工夫についてお話し、納得できる治療を行っていきます。

Q&A

Q: 禁煙外来の費用はどれくらいですか?

A: 禁煙治療は、健康保険等を使って受けることができます。自己負担が3割の人は、使用する薬にもよりますが、約3ヶ月の治療スケジュールで、1万3,000円~2万円程度になります。

さらに、江戸川区では、「江戸川区禁煙外来治療費助成金交付事業」ということで、禁煙外来治療を5回受診し、完了した方を対象に、自己負担額を助成(上限:1万円)する制度を行っています。

Q: 禁煙外来の成功率はどれくらいですか?

A: チャンピックスを使用した場合の禁煙成功率は3倍、ニコチネルTTSパッチを使用した場合は2倍になるといわれています。当院では、2021年現在で、禁煙外来を利用した70%以上の方が3か月後時点の禁煙に成功されています。

Q: 加熱式タバコは禁煙の対象ですか?

A: 加熱式タバコも禁煙外来の対象です。加熱式タバコの煙には、紙巻タバコと同様に、ニコチンやさまざまな有害物質が含まれています。(Uchiyama, S. et al.: Chem Res Toxicol 31(7) : 585-593,2018 ) 禁煙外来でぜひ相談してみてください。

Q: 禁煙補助薬の副作用はありますか?

A: チャンピックスの場合の代表的な副作用に吐き気があります。特に治療初期に出やすい特徴があり、吐き気止めと併用したり量を調整したりする場合があります。

ニコチネルTTSの主な副作用は、局所のかぶれや不眠です。副作用に対しても対策してまいりますので、悩まずご相談ください。

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