メニュー

まぶたが下がるのは眼瞼下垂かも。切らない目薬「アップニーク」の効果・副作用・費用を解説

[2026.07.31]

こんなまぶたのトラブル、心当たりはありませんか?

  • 何年か前の写真と比べて、目つきが眠そうに見える
  • 夕方になると、まぶたが重くてつらい
  • 気づくと、無意識におでこの力でまぶたを持ち上げている

「年のせいだから仕方がない」と思われている方が、とても多い症状です。けれども、これらは医学的には眼瞼下垂(がんけんかすい)と呼ばれる状態のサインであることも。まぶたが本来の位置より下がり、目の開きが狭くなっている状態です。

そして2026年5月15日、日本国内で新しい選択肢が発売されました。アップニーク®ミニ点眼液0.1%という点眼薬です。後天性眼瞼下垂に対して国内で初めて承認された目薬で、手術をせずに、まぶたの開きを一時的に助けることを目的としています。

今回はそんな「眼瞼下垂」の新しい治療薬「アップニーク」がどのように働き、どのくらいの効果が報告されていて、どんな副作用があり、費用はどうなるのかを解説していきます。

まぶたが下がる…それは「眼瞼下垂」かもしれません

眼瞼下垂とは、上まぶたが本来の位置より下がり、目の開きが狭くなっている状態を指します。「まぶた」を意味する眼瞼と、「垂れ下がる」を意味する下垂を組み合わせた言葉ですね。

生まれつきのもの(先天性)と、あとから起きるもの(後天性)に分かれ、大人になってから気づくものの多くは後天性です。

まぶたの位置は、MRD-1(エムアールディー・ワン)という物差しで測ります。正面を向いてリラックスしたときの、瞳の中心から上まぶたの縁までの距離のことです。目安として、軽度は2〜3.5mm、中等度は0〜1.5mm、重度は0mmを下回る状態と分類されます。

数値だけを見るとわずかな差に思えるかもしれません。しかし、まぶたはもともと1〜2mmの世界で見え方や印象が変わる場所です。1mm下がるだけで、上のほうの視界が狭くなり、目つきの印象も変わります

眼瞼下垂で起こりやすいのは、次のような症状です。

  • 上のほうが見えにくく、あごを上げて物を見る姿勢になる
  • 視界を確保しようとして、無意識に眉を上げ続けるため、おでこにシワが寄る
  • 夕方になるとまぶたが重く、目が疲れる
  • 眠そう・不機嫌そうに見える、実年齢より上に見られる
  • 二重の幅が広がる、まぶたのくぼみが目立つ

大切なのは、これが「見た目だけの問題」ではないという点です

米国眼科学会の報告では、まぶたの下垂によって上方の視野が12度以上、あるいは24%以上失われている場合などが、機能的な障害として治療を考える目安のひとつに挙げられています。正常な上方の視野はおよそ45〜50度ですから、その4分の1が削られている計算になります。

(参照:Functional Indications for Upper Eyelid Ptosis and Blepharoplasty Surgery: A Report by the American Academy of Ophthalmology, Ophthalmology, 2011

眼瞼下垂は年齢別でどれくらいいる?

「眼瞼下垂は自分だけかもしれない」と感じている方もいるでしょう。実は、意外にも多くの方が「眼瞼下垂」といわれているのです。

40歳以上の成人20,941人を対象とした韓国の全国規模の調査では、加齢性の眼瞼下垂をもつ人の割合は全体で13.5%でした。しかし、年代別で見ると次の通りとなります。

年代 加齢性眼瞼下垂の割合
40代 5.4%
70歳以上 32.8%

なんと、40代では20人に1人程度ですが、70歳以上ではおよそ3人に1人にもなるんですね。つまり、眼瞼下垂は加齢とともに増えていく、自然な変化だということです。

ただし「ありふれている=放っておいてよい」という意味ではありません。ゆっくり進むため本人が気づきにくく、見えにくさに体のほうが慣れてしまうのがこの症状の特徴です。また、おでこの力で持ち上げ、あごを上げ、無意識に補正して生活する人も少なくありません。

なお、この数値は韓国の集団を対象とした調査です。ただし、日本人にも同様の傾向が想定されますが、日本人を対象とした同規模調査は確認できていません。

(参照:Prevalence and associated factors of blepharoptosis in Korean adult population: the Korea National Health and Nutrition Examination Survey 2008-2011, Eye (London), 2017

まぶたが下がる原因は3つ

では、そもそもなぜなぜまぶたが下がるのか。まぶたを持ち上げるしくみを知るとわかりやすいです。

上まぶたを持ち上げている筋肉は、実は2つあります。

  • 上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん):意識して動かせる筋肉(横紋筋)。まぶたを開ける主役です。
  • ミュラー筋:自分の意思では動かせない筋肉(平滑筋)。自律神経のうち交感神経が支配しており、まぶたの開きを1〜2mmほど補助しています。

驚いたときに目が見開くのは、交感神経が高ぶってミュラー筋が働くためです。このミュラー筋が、あとで出てくる目薬の作用点になるんですね。

まぶたが下がる原因は、大きく次の3つに分けられます。

① 挙筋腱膜のゆるみ(腱膜性眼瞼下垂)

大人の後天性眼瞼下垂で最も多いタイプです。上眼瞼挙筋は「腱膜」というスジを介して、まぶたの中の軟骨のような板(瞼板)につながっています。加齢や長年の物理的な刺激で、この腱膜が伸びたり、瞼板から外れかけたりすると、筋肉が縮んでも力がまぶたに伝わりにくくなります。

筋肉そのものは元気なのに、つなぎ目がゆるんでいる状態です。

② まぶたの皮膚のたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)

こちらは筋肉ではなく、上まぶたの皮膚が余ってかぶさっている状態です。まぶたを開ける力は保たれているのに、かぶさった皮膚のせいで目が小さく見え、視界も遮られます。医学的には「偽(ぎ)眼瞼下垂」と呼ばれ、真の眼瞼下垂とは区別されます。

この違いがちゃんと区別できていないと「治療したけど効果がなかった」ということになりかねません

③ 神経・筋肉の病気によるもの

数としては多くありませんが、見逃してはいけないグループです。重症筋無力症、動眼神経麻痺、Horner(ホルネル)症候群などが含まれます。なので、場合によっては採血や脳MRIなどの精査が必要になるケースもありますね。

このほか、まぶたの手術やけがのあと、まぶたの腫れやできもの、長期のまぶたの炎症なども原因になります。

(参照:アップニークミニ点眼液0.1% 添付文書(KEGG/JAPIC) / Functional Indications for Upper Eyelid Ptosis and Blepharoplasty Surgery, Ophthalmology, 2011

眼瞼下垂の目薬「アップニークミニ点眼液0.1%」

今までは、眼瞼下垂に対する治療は、基本的に手術しかなかったのですが、切らない治療の選択肢として「点眼」する方法ができました。それが「アップニーク®ミニ点眼液」です。

アップニーク®ミニ点眼液0.1%は、有効成分にオキシメタゾリン塩酸塩を含む点眼薬。

アップニークの有効成分オキシメタゾリンは、アドレナリンα1/α2受容体作動薬で、点眼すると、この成分がミュラー筋にあるα受容体を刺激します。すると、まるで軽く驚いたときのようにミュラー筋が縮み、上まぶたが持ち上がるんですね。 ミュラー筋が担っている挙上幅がおよそ1〜2mmですから、この薬で得られる持ち上がりも、その範囲内ということになります。

切らないでまぶたが持ち上がる画期的な薬ですが、以下の3つには気をつけてください。

  • 働くのはミュラー筋だけ:上眼瞼挙筋そのものを強くする薬ではありません。
  • 腱膜のゆるみを治す薬ではありません:ゆるんだつなぎ目を戻すわけではないため、効果は一時的です。点眼するたびに効き、切れればもとに戻ります。
  • 皮膚のたるみには働きません:余った皮膚は筋肉ではないため、そこが主体の方では変化を感じにくくなります。

つまりアップニークは、眼瞼下垂を「治す」薬ではなく、その日のまぶたの開きを「一時的に助ける」薬なのでご注意ください。

ちなみに、この薬は医療用医薬品であり、医師の診察と処方が必要です。 市販されていません。また、公的医療保険の給付対象外(自費)です。

(参照:アップニークミニ点眼液0.1% 添付文書(KEGG/JAPIC)

アップニークミニ点眼液の効果はどれくらい?

では、アップニーク®ミニ点眼液はどれくらい効果があるのか。2つの臨床試験を紹介します。いちばん気になるところだと思います。公表されているデータを、そのままお示しします。

国内の第Ⅲ相試験(日本人が対象)

後天性眼瞼下垂の患者さんを対象に、本物の薬と見た目が同じ偽薬(プラセボ)を比べる、無作為化二重遮蔽比較試験が行われました。有効性の解析対象は336例(本剤を1日1回点眼した群112例、プラセボ群112例)です。

評価したのは、投与開始から14日後、朝に点眼して2時間後のMRD-1が、開始前と比べてどれだけ増えたかです。

MRD-1の変化量
アップニーク 1日1回 1.09±0.07mm
プラセボ 0.50±0.07mm
アップニークの実際の効果(差) 0.59±0.10mm(95%信頼区間 0.38〜0.79)

プラセボでも0.50mm上がっている点に注目してください。「目薬をさした」という行為だけで、まぶたの位置はある程度動きます。そのぶんを差し引いた薬そのものの上乗せ効果が、およそ0.59mmということです。

さらに探索的な解析では、点眼後8時間以上にわたって効果が続くことが確認されています。朝にさせば、その日の仕事が終わるころまで効果が期待できる計算になります。

海外の臨床試験をまとめた結果

5つの研究・458例をまとめた系統的レビュー(複数の研究を体系的に集めて解析する研究手法)では、次のように報告されています。

  • 治療の前後で比較したMRD-1の改善:1.40mm(95%信頼区間 0.41〜2.40)
  • プラセボ群と比べた上乗せ分:0.83mm(95%信頼区間 0.10〜1.55)

また、第Ⅲ相試験2本のデータを合わせた304例の解析(オキシメタゾリン群203例、基剤群101例)では、MRD-1の群間差が1日目で0.47mm(95%信頼区間 0.27〜0.67)、14日目で0.67mm(95%信頼区間 0.46〜0.88)と、いずれも統計学的に有意な差が示されました。

まとめるとアップニークの効果は平均で0.5〜1mm程度の変化ということです。手術のように劇的に変わる治療ではありません。しかし、手術しなくて手軽にためせる治療としては非常に画期的ですよね。

また、まぶたはもともと1〜2mmで印象と見え方が変わる場所です。1mmは、まぶた全体の可動域から見れば小さくない値なんです。実際、まぶたが1mm持ち上がると、後述するように視野にもよい効果がでてきます。

ちなみに、これらはあくまで平均値です。よく反応する方もいれば、ほとんど変化を感じない方もいます。効果には個人差があることを前提にお考えください。

(参照:アップニークミニ点眼液0.1% 添付文書(KEGG/JAPIC) / The Use of Oxymetazoline 0.1% Ophthalmic Solution for Acquired Blepharoptosis: A Systematic Review, The Laryngoscope, 2025 / Association of Oxymetazoline Hydrochloride, 0.1%, Solution Administration With Visual Field in Acquired Ptosis: A Pooled Analysis of 2 Randomized Clinical Trials, JAMA Ophthalmology, 2020

アップニークミニ点眼液で視野も広がる

眼瞼下垂で困るのは見た目だけではありません。上のほうの視界が削られることも生活の質を落とす要因ですが、アップニーク®ミニ点眼液は視野の改善にもつながるんです。

そんなアップニーク点眼液の効果を、まぶたの位置ではなく視野そのもので測定した研究を紹介しましょう。第Ⅲ相試験2本をまとめた304例の解析です。

本研究では、レスター周辺視野検査(Leicester Peripheral Field Test)という方法で、上方に配置された光の点をいくつ認識できるかを数えました。参加者は、上2列で8点以上を見落とし、かつMRD-1が2mm以下という、実際に視野が狭くなっている方たちです。

時点 プラセボと比べて多く見えた点の数
1日目 4.07点(95%信頼区間 2.74〜5.39、p<0.001)
14日目 4.74点(95%信頼区間 3.43〜6.04、p<0.001)

つまりアップニークを点眼し続けることで、上の方の視野が広がるということですね。

前述のレビュー論文でも、視野の改善は平均4.07点(95%信頼区間 2.74〜5.39)と、同様の結果が示されています。

まぶたが1mm上がることは、上のほうの見える範囲が実際に広がることとつながっているわけです

(参照:Association of Oxymetazoline Hydrochloride, 0.1%, Solution Administration With Visual Field in Acquired Ptosis: A Pooled Analysis of 2 Randomized Clinical Trials, JAMA Ophthalmology, 2020 / The Use of Oxymetazoline 0.1% Ophthalmic Solution for Acquired Blepharoptosis: A Systematic Review, The Laryngoscope, 2025 / Functional Indications for Upper Eyelid Ptosis and Blepharoplasty Surgery, Ophthalmology, 2011

アップニークミニ点眼液の使い方・効果が出るまでの時間・持続時間

用法・用量

添付文書に定められた用法は、通常、成人には1回1滴、1日1回点眼です。回数を増やしても効果が上乗せされるわけではありません。定められた用法を守ってください。

点眼のしかた

  1. 手を石けんで洗います。
  2. 容器を1本切り離し、ねじって開けます。
  3. 上を向き、下まぶたを軽く下に引きます。
  4. 最初の1~2滴は点眼せずすて、その後容器の先がまつ毛やまぶたに触れないよう注意して、1滴たらします。
  5. 静かに目を閉じ、目頭を1〜2分ほど軽く押さえます。こうすると薬が涙の通り道から鼻へ流れにくくなり、目に留まりやすくなります。
  6. あふれた液は清潔なティッシュでふき取ります。
  7. 1回使い切りです。残っても保存せず廃棄してください。

まぶたに炎症があるときは、症状が落ち着いてから使用することとされています。他の点眼薬を併用する場合は5分以上間隔をけてから点眼してください。

効果が出るまでの時間と、持続する時間

米国の臨床試験では、点眼5分後、15分後、2時間後、6時間後のいずれの時点でも、MRD-1に統計学的に有意な改善が確認されています。さして数分で効果を発揮する薬です。

持続については、国内試験の探索的解析で8時間以上にわたるMRD-1の改善が示されています。米国でも1日1回の使用で最大8時間の効果とされています。

朝に点眼すれば、日中の大半をカバーできる計算になります。逆にいえば、夜には効果が切れて、もとの状態に戻ります。

コンタクトレンズをお使いの方へ

点眼時はコンタクトレンズを外し、しばらく時間をおいてから装着してください。装着のタイミングについては、処方の際に個別にご案内します。

継続期間についての大切な注意

添付文書には、6ヵ月を超えて点眼した際の有効性および安全性は検討されていないと明記されています。長期に使い続ける場合は、定期的に診察を受けながら使用することが必要です。

(参照:アップニークミニ点眼液0.1% 添付文書(KEGG/JAPIC) / UPNEEQ (oxymetazoline hydrochloride ophthalmic solution) 米国添付文書, DailyMed

アップニークミニ点眼液の副作用や注意点について

アップニークミニ点眼液には以下の起こりうる副作用や注意点があります。

国内試験で報告された副作用

国内第Ⅲ相試験では、本剤を1日1回点眼した112例のうち1例(0.9%)に眼瞼そう痒症(まぶたのかゆみ)が認められました。重篤な副作用、および投与中止に至った副作用は認められませんでした。

添付文書には、頻度不明として結膜充血(白目の充血)、点状角膜炎(黒目の表面に細かい傷がつく状態)、霧視(かすんで見える)、結膜浮腫が記載されています。

海外で報告されている副作用

米国の添付文書では、1〜5%の頻度で次の症状が報告されています。

  • 点状角膜炎
  • 結膜充血
  • ドライアイ
  • 霧視(かすみ目)
  • 点眼した部位の痛み
  • 目の刺激感
  • 頭痛

また、第Ⅲ相試験2本をまとめた解析では、試験期間中の有害事象は203例中63例(31.0%)に認められ、そのうち81%(63例中51例)は軽度でした。系統的レビューでは、有害事象のプロファイルはオキシメタゾリン群とプラセボ群で同等と報告されています。

使えない方(禁忌)

  • 本剤の成分に対して過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方

とくに注意が必要な方

状態 理由
閉塞隅角緑内障のある方 急性の閉塞隅角緑内障発作を起こすおそれがあります
心臓や血管の病気がある方 血圧や脈拍が変動し、症状が悪化するおそれがあります
妊娠中の方 治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用します
授乳中の方 授乳の継続・中止を検討したうえで使用します
小児 臨床試験が行われていません

緑内障といっても種類があり、注意が必要なのは閉塞隅角タイプです。健康診断などで緑内障を指摘されたことがある方は、必ず申し出てください。(開放隅角のタイプは問題ありません)

一緒に飲むと注意が必要な薬

  • MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩など):急激な血圧上昇を起こすおそれがあります
  • 降圧剤(血圧を下げる薬)
  • 強心配糖体(ジゴキシンなど)

米国の添付文書では、これに加えてβ遮断薬、α遮断薬(心血管疾患や前立腺肥大症の治療に用いられる薬)を使用中の方にも注意が促されています。服用中のお薬は、お薬手帳を持参してすべてお知らせください。

運転をされる方へ

添付文書には、散瞳(瞳孔が開くこと)の可能性があるため、自動車の運転等には注意する旨が記載されています。まぶしさやかすみを感じることがありますので、初回はご自身の反応を確かめてから運転してください。

受診が必要なサイン

点眼後に、強い眼の痛み、急な視力低下、目のかすみが強い、頭痛や吐き気を伴うといった症状が出た場合は、使用を中止してすみやかに医療機関を受診してください。

(参照:アップニークミニ点眼液0.1% 添付文書(KEGG/JAPIC) / UPNEEQ 米国添付文書, DailyMed / Association of Oxymetazoline Hydrochloride, 0.1%, Solution Administration With Visual Field in Acquired Ptosis, JAMA Ophthalmology, 2020 / The Use of Oxymetazoline 0.1% Ophthalmic Solution for Acquired Blepharoptosis: A Systematic Review, The Laryngoscope, 2025

眼瞼下垂」と「まぶたの皮膚のたるみ」は別物です

もう一つ注意点があります。まぶたが垂れ下がると「眼瞼下垂」と思われがちですが、実は「ただの皮膚のたるみ」ということがあるのです。

見た目はどちらも「まぶたが下がっている」ですが、中身が違うので、効く治療が違います。 アップニーク点眼液はミュラー筋という筋肉に働く薬ですから、原因が皮膚のたるみだけの場合、効果は期待しにくくなるのです。

自分で確かめる方法があるのでご紹介します。明るい場所で、鏡を正面に置いてください。

手順1:まぶたの縁の位置を見る

正面を向き、力を抜いて自然に目を開けます。黒目の中心(瞳孔)から上まぶたの縁までが、どのくらい離れているかを見てみましょう。ここが2mm以下(黒目の上のフチと瞳孔の中間より下にまぶたの縁がある)なら、眼瞼下垂の可能性があります。

手順2:余った皮膚を持ち上げてみる

指で眉毛のすぐ下の皮膚を軽く上に引き上げ、まぶたにかぶさっている皮膚をどけてみてください。

  • これで目の開きがしっかり広がるなら、皮膚のたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)の要素が大きいと考えられます。
  • 皮膚をどけてもまぶたの縁の位置がほとんど変わらないなら、まぶたを持ち上げる力そのものが弱っている(真の眼瞼下垂)可能性があります。

手順3:おでこを押さえて開けてみる

手のひらで眉を動かないように押さえたまま、目を開けてみてください。おでこの力を使えない状態でまぶたが上がりにくいなら、まぶた自体の問題が疑われます。普段どれだけおでこに頼っていたかがわかる方法です。

手順4:昔の写真と比べる

5年前、10年前の正面写真を並べてみてください。左右差や、二重の幅の変化がよくわかります。

ます。鏡を見るとき、人は無意識に目を見開きます。 そのため自分で測ったMRD-1は実際より大きく出やすく、日常生活でのまぶたの位置はもっと低いことがよくあります。

また、多くの方は「皮膚のたるみだけ」「筋肉だけ」ではなく、両方が混ざっています。 どちらの要素がどのくらいかは、実際に診察して判断する必要があるので、医師の診察の上、購入を判断してみてください。

(参照:Functional Indications for Upper Eyelid Ptosis and Blepharoplasty Surgery, Ophthalmology, 2011

アップニークミニ点眼液の費用は?

アップニーク点眼液の当院での費用

項目 費用(税込) 1本あたり
アップニーク®ミニ点眼液0.1% 30本入り(毎日使って約1ヵ月分) 5,500円 約183円
アップニーク®ミニ点眼液0.1% 10本入り(まず試したい方に) 2,200円 220円

別途の診察料はいただきません お支払いはお薬の代金のみです。

※上記は自費診療(保険適用外)の料金です。※効果には個人差があり、すべての方に同じ効果が得られるものではありません。※副作用として、まぶたのかゆみ、結膜充血、点状角膜炎、霧視、ドライアイ、頭痛などが報告されています。

費用を考えるうえで知っておいていただきたいこと

この薬は効果が一時的です。使い続けるかぎり、費用も続きます。1日1本ですので、毎日お使いになる場合は1ヵ月に30本入り1箱、5,500円が目安になります。

一方で、毎日使う必要はありません 効果は数分で現れて当日中に切れるため、「人と会う日だけ」「写真を撮る日だけ」といった使い方ができます。週に2回なら30本入り1箱でおよそ3ヵ月半分です。ご自身の生活に合わせて、使う頻度を決めていただけます。

はじめての方には、10本入り(2,200円)もご用意しています。ご自分のまぶたに合うかどうかを確かめてから、続けるかを判断していただけます。

また、費用面では、保険適用となりうる手術と比べて長期的にどちらが負担が少ないかという視点も必要です。診察の際に、生活スタイルと合わせてご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q. 保険はききますか。

保険はききません。薬価基準に収載されていないため、公的医療保険の給付対象外で、全額自己負担となります。当院での費用は、30本入り5,500円(税込)、10本入り2,200円(税込)です。別途の診察料はいただきません。

Q. どのくらいで効きますか。持続はどのくらいですか。

米国の臨床試験では、点眼5分後の時点ですでにまぶたの位置の改善が確認されています。持続については、国内試験の探索的解析で8時間以上のMRD-1改善が示されています。朝にさせば、夕方まで期待できる計算です。夜には切れます。

Q. どのくらいまぶたが上がりますか。

国内試験では、プラセボと比べた上乗せ分がMRD-1でおよそ0.59mm、海外の系統的レビューでは対照群と比べて0.83mmと報告されています。手術のような大きな変化ではありません。効果には個人差があります。

Q. やめたら元に戻りますか。

戻ります。ゆるんだ腱膜を治す薬ではなく、ミュラー筋を一時的に収縮させる薬だからです。

Q. 毎日使わないといけませんか。

いいえ。効果はその日限りですので、必要な日にだけ使うという選択もできます。ご自身の生活に合わせてお決めいただけます。

Q. 眠くなったり、目が充血したりしませんか。

国内試験で報告された副作用はまぶたのかゆみが112例中1例(0.9%)で、重篤なものはありませんでした。米国では1〜5%の頻度で点状角膜炎、結膜充血、ドライアイ、かすみ目、点眼部位の痛み、目の刺激感、頭痛が報告されています。

Q. 緑内障がありますが使えますか。

閉塞隅角緑内障の方は急性発作を起こすおそれがあるため、注意が必要です。緑内障の種類によって判断が変わりますので、必ず診察時にお申し出ください。

Q. 血圧の薬を飲んでいます。

降圧剤は併用注意とされています。ほかにMAO阻害剤(セレギリンなど)、強心配糖体(ジゴキシンなど)も併用注意です。お薬手帳をお持ちください。

Q. まぶたの皮膚がたるんでいる場合にも効きますか。

効果は期待しにくくなります。この薬はミュラー筋という筋肉に働くもので、余った皮膚には作用しないためです。第4章のセルフチェックで、どちらの要素が強いかをご確認ください。

Q. 点眼したあと、運転しても大丈夫ですか。

添付文書には、散瞳の可能性があるため自動車の運転等には注意する旨が記載されています。初めて使う日は、ご自身の見え方を確かめてからにしてください。

Q. ずっと使い続けても大丈夫ですか。

6ヵ月を超えて使用した場合の有効性と安全性は検討されていません。定期的に診察を受けながらお使いください。

Q. 何科を受診すればよいですか。

まぶたの手術を含めた本格的な治療は、眼科(眼形成)や形成外科が専門です。「まず相談したい」「点眼を試してみたい」という段階であれば、当院の美容皮膚科でご相談いただけます。ただし複視や瞳孔の左右差がある場合は、眼科・神経内科での精査が優先です。

Q. 子どもにも使えますか。

小児を対象とした臨床試験は行われていません。また、効能・効果は後天性眼瞼下垂であり、生まれつきの眼瞼下垂には適応がありません。

【この記事を書いた人】 
一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

あわせてこちらもオススメです

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME