(*このページは2021年4月5日に更新されました)
鼻水やじんましん・喘息など、さまざまな症状を引き起こす「アレルギー症状」。
「原因を知って、日常生活で気を付けなければいけない点を知りたい」
という方のために、一之江駅前ひまわり医院では、採血によるアレルギー検査を行っております。
目次
血液による「アレルギー検査」とはなにか
アレルギーは、本来攻撃しなくてもよいものに対して過敏に反応して、外へ追い出そうとする反応のことです。
吸入されたものを外へ追い出そうとして、鼻水やのどのイガイガ、咳になって現れます。
皮膚なら、じんましんとなって盛り上がったりかゆくなったりします。
実は、外に追い出す反応であるアレルギーにもいろいろな経路があります。
その中で最も代表的な経路が「IgE」という抗体を介した「即時型アレルギー」です。
血液検査では、原因物質(アレルゲン)に対してだけ反応するIgEの量(特異的IgE)を調べることで、原因物質に対応した「アレルギー体質」かどうかがわかります。この検査を「RAST」(特異的IgE抗体検査)と呼びます。
また、すべてのアレルゲンに対応する非特異的IgEの量も調べますので、自分がどの物質に対しても反応する「アレルギー体質」かどうかもわかります。
「アレルギー検査」の信頼性は?
ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、動物など、皮ふやのど・はな・気管支を介して吸収されるアレルゲンの特異的IgE検査は、比較的信頼性が高い検査です。
一方、食物アレルギーに対してはあくまで「補助的診断」の位置づけです。
ですので、「血液検査の数値が高い=厳格な食事制限」ではありません。確定診断するためには、食物誘発試験などさらに踏み込んだ試験を行う必要がありますし、症状に合わせてアドバイスさせていただきます。
(参考:食物アレルギー研究会による学校における対応)
(参考:厚生労働省補助事業 アレルギー疾患の手引き)
「アレルギー検査」の2つのタイプ
① RAST
好きな項目が測れる検査です。健康保険上、1度の検査で13項目まで測ることができます。
保険適応(3割負担) | 10項目で4000円程度 |
- 中学3年生までは無料です。
② View 39

VIEW 39とは、同時に39項目の代表的なアレルギー物質に対する反応を調べることのできる血液検査です。吸入系のアレルゲン(アレルギーの原因物質のこと)19種類に加えて、食物系のアレルギー20種類も調べることができます。
項目としては、以下の通りです。
吸入系アレルゲン(吸い込んで体に入り、アレルギー症状になりやすい)
室内の塵:ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
樹木:スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
草:カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
動物:ネコ、イヌ
昆虫:ガ、ゴキブリ
カビ:アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス
食物系アレルゲン(食べて体に入り、アレルギー症状になりやすい)
卵:卵白、オボムコイド(加熱卵料理の指標)
牛乳:ミルク
小麦:小麦
豆、穀物、ナッツ類:ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
甲殻類:エビ、カニ
果物:キウイ、りんご、バナナ
魚、肉類:マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉
保険適応(3割負担) | 5000円程度 |
- 中学3年生までは無料です。
Q&A
Q: 検査はいつできますか?
A: 当日にすることができますので、お気軽にご相談ください。
Q: どれくらいで結果がわかりますか?
A: 約1週間で分かります。結果がわかっているか確実に知りたい方は事前にお電話いただけますと幸いです。
Q: オススメの検査方法は?
A: 「スクリーニングでまとめて検査したい」という方は「View 39」が、「特にこの項目を知りたい」という方は「RAST」が、それぞれオススメです。
Q: 血液検査を行うときに、抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド薬などを中止する必要はありますか?
A: 抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド薬もどちらも中止する必要はありません。
Q: 血液検査の結果で、アレルギー症状をなくすことはできるのですか?
A: アレルギーを抑える抗ヒスタミン薬の内服の他に、アレルゲンの種類によっては、「減感作療法」といって、アレルゲンを摂取することでアレルギー反応を抑える治療があります。ひまわり医院(内科・皮膚科)では、船堀の「さくら医院」と提携して、減感作療法も行えますので、お気軽にご相談ください。(初回治療は「さくら医院」となります)
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