のどの痛みはコロナ?のどが痛い時の原因やケアについて解説

内科や耳鼻科で一番よく受診されるきっかけにもなるのが「のどの痛み」ですよね。中には新型コロナ感染症が心配でこられる患者さんもいらっしゃいます。

しかし、咽頭炎の原因は非常に多岐にわたっており、中にはなかなか気づきにくい疾患も。ひまわり医院では、のどの痛みに対しても診療を行っております。(場合によっては、適切な施設に紹介させていただきます)

のどの痛みの原因は?

実は「のどの痛み」と一言でいっても、見分けなければいけない疾患は本当に多岐にわたります。

大まかにわけるなら「のどに炎症があるかどうか」で分けられるでしょう。

① のどに炎症がある場合

簡潔にいうと「何らかの原因でのどに炎症として起こっているサイン」としてのどの痛みを感じる場合です。

のどは空気や食べ物が通る部分なので、多くの細菌やウイルス・刺激を受けやすい場所です。こうした刺激がのどの本来もつ免疫力を上回ってしまった場合、「のどの痛み」として感じます。咽頭炎を引き起こす代表的な原因は以下の通りです。

  • 細菌性: 溶連菌・レンサ球菌・ジフテリア菌・マイコプラズマなど
  • ウイルス性: インフルエンザウイルス・コクサッキーウイルス・アデノウイルス・EBウイルス(伝染性単核球症)など
  • 日常生活に起因するもの: 空気の乾燥・ホコリ・タバコ・飲酒・声の使い過ぎ・寒い/熱い空気
  • その他: カンジダ・川崎病・アレルギー

これらのうち、抗生剤が必要なケースは「細菌性」によるものです。(参照:厚生労働省 抗微生物薬の適正使用の手引き特に溶連菌感染症はリウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症に注意が必要であり、疑わしい症例に関しては溶連菌に関する「迅速診断キット」を用いて調べています。

(溶連菌感染症については子供も大人もかかる溶連菌感染症について【原因・症状・感染経路】も参照してください)

また、ひとくくりに「咽頭炎」といっても実際には病気の場所によって細分化されています。中には内科診察では見えにくい場所もあり、「喉頭蓋炎」など早急な治療が必要な場合もあります。

ファイバー検査が必要な場合、当院の場合は当系列の耳鼻科(さくら耳鼻科サンクリニック)と連携させていただきながら、治療させていただきます。

② のどに炎症がない場合

例えば、食道炎や甲状腺の炎症で「のどの痛み」と感じることもあります。これらの場合は、通常の咽頭所見ではわかりません。

食道炎の原因で一番多いのは「逆流性食道炎」といって、胃酸がこみあげてくることで食道が荒れるケースです。この場合は、診断的治療として制酸薬や胃粘膜保護薬を使いながら治療することがあります。

また甲状腺の炎症も「のどの痛み」として訴えることがあり、この場合ものどに炎症がなく「のどの痛み」として感じます。特に30代~40代の女性に多い亜急性甲状腺が一番多く、ウイルス性が多いといわれています。超音波検査を見ながら診断を確定し、症状に合わせて治療を行っています。

超音波検査については、超音波(エコー)検査でわかること【腹部超音波・体表超音波(甲状腺や乳腺)】も参照してください。

他にも、心臓神経症・椎骨動脈解離・心筋梗塞などの疾患でも「のどの痛み」として感じることもあります。

上記からわかる通り、一言で「のどの痛み」といってもバリエーションに富んでおり、一筋縄ではいかないケースも経験します。患者さんの状態に合わせて、診療を行っており、精査が必要な場合は、適切な連携施設に紹介させてただきます。

新型コロナウイルスでのどの痛みが出ることはある?

結論からいうと新型コロナ感染症でのどの痛みがでることはあります。ただし「のどの痛みがあるから新型コロナだけを積極的に疑う」ということはしません

確かに、新型コロナの診療ガイドラインでも咽頭痛で発症する例は20%と報告されています。他にも発熱・痰がからむような咳・鼻水・強いだるさや味覚嗅覚異常などが特徴です。しかし、上記からわかる通り「のどの痛み」といっても非常に多くの疾患を考えながら、最適な治療を考えています。

新型コロナ感染症かどうかは、臨床症状やワクチン接種状況、周囲の感染リスクなどを考えながら、PCR検査や抗原検査を使って総合的に判断するようにしています。

新型コロナウイルス感染症が心配でPCR検査や抗原検査を受けられたい方などは、前もって当院に電話(03-5662-8711)後、発熱外来を受診していただくようお願いいたします。

のどが痛い時のケアは?

上記の通り「のどの痛み」と一言でいってもケアの方法は様々ですので、ここでは最も多い「咽頭炎」だった場合のケアについてお話していきます。

① 十分な睡眠と休息をとる

のどに炎症が起こっているときは、「これ以上炎症させないこと」が大原則。十分睡眠時間をとって休むようにしましょう。

② 刺激物を控え、水分をたっぷりとる

刺激物をとらないようにしながら、水分をとたっぷりとることで、炎症を和らげることが期待できます。また蜂蜜はのどの炎症や咳症状を抑えることがいわれておりCDC(疾病予防管理センター)でも推奨されています。ただし、1歳未満の子供には蜂蜜は与えてはいけません(乳児ボツリヌス症を発症することがあるため)ので、注意してください。

逆に、カフェインやアルコールはかえって脱水になる可能性があり、避けた方がよいとされています。(参照:Mayo Clinic HP: Sore Throat )もちろんカラオケで歌ったり、タバコを吸ったりするのも気道の炎症を加速させるのでNGです。

食べ物の刺激物の例としては、唐辛子・わさび・マスタードなどの「辛いもの」が代表的ですね。他にも「これを食べるとイガイガするな」と感じるものは控えたほうがよいでしょう。

③ 炎症が強い時は冷たいものやトローチを使う

炎症が強い場合は冷やすと和らぎます。具体的には、冷たいゼリーやアイスクリーム・プリンなどものどの刺激が起こらない範囲で使用するとよいでしょう。

またトローチやあめものどの痛みを和らげるのに有効です。ただし、あめは窒息の危険性があるので、4歳以下の子供には与えないようにしてください。

④ 十分加湿する

気道の粘膜が乾燥すると、異物を追い出すために必要な「繊毛運動」が弱くなってしまい、ウイルスに感染しやすくなったり、症状が長引きやすくなります。もちろん、再発予防にも効果的です。

ただし「加湿器肺炎」でも知られているように、カビや細菌が繁殖しないように、加湿器は定期的に掃除するようにしましょう。

⑤ 塩水でうがいする

当院でもうがい液を処方することがありますが、うがい液がない場合は、塩水でうがいするのも効果的です。

コップ1杯(200ml)に対して、小さじ1/4-1/2杯くらいの塩水がのどに刺激を与えづらい塩分濃度といわれています。(参照:Mayo Clinic HP: Sore Throat

⑥ なるべく人との接触をさけ、マスクを着用する

マスクを着用することで、乾燥した空気に触れず、周りへの感染拡大を防ぐことができます。通常のウイルス性咽頭炎の場合、5日~7日で軽快することが一般的です。(その間にのどの痛みが強くなった場合・発熱が強くなった場合、長引いている場合などは病院に受診するようにしてください)

この間は感染拡大防止のためにも、他の人との接触を控えるとよいでしょう。

【この記事を書いた人】 
一之江ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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