帯状疱疹や帯状疱疹ワクチン【効果・価格・持続期間】について解説

(*このページは2021年4月15日に更新されました)

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、水ぶくれを伴う赤い発疹が左右どちらか、帯状に出る皮膚疾患です。体だけでなく、顔や頭にも出ることがあります。
強い痛みを伴うことが多く、症状は通常3~4週ほど続きます。
顔にでた場合、目や耳の症状がでることもあります。


さらに、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる痛みが残ることがあり、50歳以上で帯状疱疹になった約2割といわれています。
帯状疱疹後神経痛は、6か月から1年以上になることもあります。

帯状疱疹は、多くの方が子供のころにかかる「水ぼうそう」のウイルスが原因です。ウイルスが、水ぼうそうの後神経に潜伏し、ストレスや免疫力が下がったことをきっかけに「再活性化」し、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹は50歳代から発症率が高くなり、80歳までの約3人に1人がかかります。決してまれな疾患ではないのです。(国立感染症研究所 感染症疫学センター IASR. 2013, 34, p. 298-300.)

このように、帯状疱疹は帯状疱疹後神経痛になると、後々まで長く悩まされる疾患であり、予防がとても大切です。

帯状疱疹ワクチン

「ビケン」製の帯状疱疹ワクチンは、弱毒化された生きたウイルスが含まれています(生ワクチン)。小児に使用する水痘ワクチンですが、2016年から帯状疱疹予防として認可されています。

一之江駅前ひまわり医院では、自費(診察代込み)で8000円になります。

① 帯状疱疹ワクチンの効果

アメリカの調査で、ワクチンにより帯状疱疹の発生率が51.3%減少、PHNの発生率も66.5%減少し、帯状疱疹の重症度も61.1%低下したと報告されています。
帯状疱疹ワクチン(水痘ワクチン)は、日本では50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防として1回接種すればよいとされています。

しかし、帯状疱疹予防効果は接種後3~11年で予防効果が減弱すると報告している論文もありますので、ご相談ください。
Schmader KE, Levin MJ, et al : Clin Infect Dis 54:922-928,2012

② 帯状疱疹ワクチンはどんな人にオススメ?

50歳以上の方が原則対象になります。(任意接種であり、1回接種です)
過去に帯状疱疹にかかっていても接種できます。
逆に、帯状疱疹ワクチンを受けてはいけない方としては、

  • 化学療法やステロイドなど免疫を抑える治療をしている方
  • 免疫力が落ちている方(HIV感染)
  • 妊娠していることが明らかな方
  • 水痘ワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方
  • カナマイシン、エリスロマイシンの抗生剤にアレルギー反応を起こした方
    (ワクチンにこれらの抗生剤の成分が入っています)

があげられます。

なお、ワクチン接種後、2か月間は妊娠を避けてください。

③ 帯状疱疹ワクチンの副反応

ワクチン接種による疼痛や腫れなどの一般的な副反応以外に、水痘ワクチンに特異的な副反応としては接種後1-3週間後に発熱や、2-3%に全身性の水痘様発疹がみられることがあります。

副反応がでた方は、早めに当院にご相談ください。

④ 帯状疱疹ワクチンを受けた後、日常生活の注意点は?

接種部位は清潔に保ちましょう。当日は、激しい運動は控えてください。
お風呂は入っていただいてかまいませんが、接種部位をこすったりもんだりするのはやめましょう。

⑤ 帯状疱疹ワクチンの接種スケジュールは?

生ワクチンなので、1回接種のみになります。
他のワクチンとの接種間隔については

不活化ワクチン(インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンなど):
接種間隔の制限はありません

他の生ワクチン(BCG、MR[麻疹・風疹ワクチンなど]):
27日あけて接種をお願いいたします。

関連記事

  1. 新型コロナウイルス感染症 抗体検査キットについて解説【原理・…

  2. 新型コロナウイルス感染症について【症状・臨床経過・濃厚接触】…

  3. 脂質異常症(高脂血症)について解説【診断・治療・生活習慣】 …

  4. 「禁煙外来」について解説【成功率・費用・外来の流れ・薬の種類…

  5. 血液アレルギー検査(VIEW-39、RAST)について解説 …

  6. 尿酸って何ですか?高尿酸血症や痛風について解説【診断・食事・…

PAGE TOP