痛い「できもの」の正体は?アテローム(粉瘤)について【原因・治し方】

  • 「できもの」を放置してきたら大きくなってきた
  • 「できもの」が赤くなって痛みが出るようになった
  • 背中にコブがあって放っておいたら、におう液体が出てきた

こういった方はアテローム(粉瘤)かもしれません。一之江駅前ひまわり医院では、アテローム(粉瘤)の切開・投薬・手術など、さまざまな治療を行っております。

アテローム(粉瘤)とは

アテローム(粉瘤)とは皮膚の下の袋ができ、中に皮膚の角質や皮脂がたまる腫瘍の総称です。ドーム状に盛り上がった半球状の腫瘤で、中央に黒点が見えることもあります。

炎症性粉瘤:日本皮膚科学会HPより転載

図のように赤くならずに大きくなることもあり、圧迫すると臭いを伴うドロドロした液体が出ることがあります。これは内部にたまってた皮脂や角質です。

炎症もないアテローム(粉瘤)の状態なら痛みもかゆみもありません。しかし、アテロームの細菌が侵入すると化膿してきて腫れや痛みを伴うようになります。これは「炎症性アテローム(炎症性粉瘤)」と呼ばれ、すみやかに適切な治療が必要です。

アテローム(粉瘤)の検査は?

ほとんどの場合、視診だけで診断することできます。巨大な場合や手術まで想定している場合などは、周囲との関係を見るために超音波検査を行うこともあります。

超音波検査については超音波検査でわかること【費用・原理・メリットやデメリット】も参照してください。

アテローム(粉瘤)の治療・治し方は?

アテロームの状態が「炎症性アテローム(粉瘤)かどうか」によって異なります。まずは、よく来院される「炎症性アテローム(粉瘤)」の状態の時の治療方法から見ていきましょう。

① 炎症性アテローム(炎症性粉瘤)の場合

強い炎症を伴う「炎症性アテローム(粉瘤)」は、膿を包んでいる袋が周りと固くくっついているため、いきなり袋ごと切除することができません。そのため、まずは菌を袋からなくす治療を行うことから始めていきます。

袋の中の菌をなくす治療としては、

  • 保存的治療: 抗生剤を内服や塗り薬で少しずつ小さくしていく方法
  • 切開排膿: (局所麻酔しながら)小さく切開し、膿を外に出す方法

の2種類があります。切開すると多少痛みを伴いますが、強い炎症の場合「保存的治療」で治らないことが予想されるので「切開排膿」をオススメすることがあります。アテローム自体が小さい場合や、切開でのダメージが大きいと予想される場合は「保存的治療」がオススメです。

どちらを選ぶかは予想される経過などをお話させていただきながら、患者さんの希望に合わせて対応するようにしております。納得されるような治療を選択していきたいと思っていますので、遠慮なくご相談ください。

② 通常のアテローム(粉瘤)の場合

炎症が軽度である場合や、炎症がないアテローム(粉瘤)の場合は切除することができます。炎症していたアテローム(粉瘤)も1か月くらいすると周囲の癒着(くっつき)も取れてくるため、切除に適した時期になってきます。

切除方法としては「通常の切開で袋ごと取り出す方法」と「表面の皮膚と共に袋状の構造物の一部をくりぬく方法(くりぬき法)」があります。

通常は最後にシワに沿って縫合しますが、くり抜き法の場合はキズの部分は縫いません。そのため完全に傷がふさがるには2~3週間かかりますが、最終的にはキズ跡はニキビ跡程度になります。(参照:日本皮膚科学会 くりぬき法について

当院でも時間枠を設けて(平日14時30分~15時)アテローム(粉瘤)切除を行っておりますので、ご相談いただけますと幸いです。(顔面のデリケートな場所などは連携している形成外科に紹介する場合があります)

アテローム(粉瘤)切除の費用は?

粉瘤の場所や大きさによって異なります、保険診療で3割負担の場合以下の通りです。露出部とは「頭・顔・首・肘から下・膝から下」の部分のことを原則指します。

露出部 2cm未満約5000円露出部以外 3cm未満約3800円
露出部 2cm以上約11000円露出部以外 3cm以上約9700円
  • 診療報酬の改定で変更になることがあります。
  • 他、初診料・再診料・処方せん料・薬材料などが発生します。

アテローム(粉瘤)切除の合併症は?

手術による起こりうる可能性の合併症は以下の通りです。

  • 出血・内出血: 手術当日や翌日に出血が強くなる場合があります。血種になった場合は、除去手術いたします。
  • アレルギー反応: 局所麻酔薬によるアレルギー反応が出ることがあります。
  • 感染: まれですが、傷の痛みが続く、傷の腫れがひかないなどの症状があることがあります。内服の抗生剤や小切開をして治療することがあります。
  • ケロイド・肥厚性瘢痕: 傷跡が赤く盛り上がることがあります。軟膏や内服での治療を適宜行います。
  • 再発:非常にまれですが、似た場所から再発することがあります。

上記のような合併症が起こる可能性は非常に稀なケースです。このような症状が出現した場合は、当院で速やかに対応させていただきますので、遠慮なくご相談ください。

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【この記事を書いた人】 
一之江ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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