脂漏性皮膚炎とは?原因や治療・対策についても解説

夏に悪化しやすい皮膚炎の1つである「脂漏性皮膚炎」。

・ 何回も鼻のワキが繰り返して困っている
・ 頭のフケや乾燥が気になる
・ 頭の生え際が赤くなったり、耳切れを起こしやすい

そのような方は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。

一之江駅前ひまわり医院では、脂漏性皮膚炎の診断はもちろんのこと、患者さんの要望やライフスタイルに合わせて治療しております。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは?原因は?

脂漏性皮膚炎とは「脂の分泌が多い場所に皮膚が炎症を起こす状態」のことです。脂漏(しろう)とは文字通り「脂が漏れる=脂が多い」ことを指します。

赤ちゃんで、ほっぺたが赤くなっているのを見たことはありませんか?これも「脂漏性皮膚炎」であることが多いです。これは、赤ちゃんだと皮脂の分泌が不安定なので、安定するまで炎症しやすいから。

一方、大人の場合は、皮脂の分泌が盛んな場所に、紫外線や皮膚の常在菌(マラセチア)が皮脂を脂肪酸に分解するため、皮膚が炎症します。

赤ちゃんと違って成長すれば必ずよくなるわけではなく、青年期以降に発症すると再発を繰り返し、治るまでに時間がかかることもあるのが特徴です。

脂漏性皮膚炎はどこにできやすい?

脂漏性皮膚炎は「脂の分泌が盛んな場所」にできやすくなります。具体的には以下の通りです。(イラストは女性ですが、男性の方が発症しやすいといわれています)

・ 鼻のわき
・ 髪の生え際
・ 耳の中・耳の後ろ
・ 頭皮
・ わきの下
・ 背中

が好発部位になります。

しかし、上記の場所の炎症がすべて「脂漏性皮膚炎」というわけではありません。酒さや接触性皮膚炎・アトピー性皮膚炎などをはじめ、見分けなければいけない疾患が多くあります。場合によっては、診断のため検査が必要になる場合も。

ぜひ上記の場所のかゆみや赤みが気になる方は、一度皮膚科に受診して診断してもらうことをオススメします。

脂漏性皮膚炎を悪化させる原因は?

脂漏性皮膚炎の原因については、わかっていないこともたくさんあります。しかし、以下の要因は脂漏性皮膚炎を悪化させるといわれています。

・ マラセチア(顔に普段からいる菌)の異常増殖
 紫外線
・ 入浴不足や洗顔不足により皮脂がたまっていること
・ ストレス
・ ビタミンB群(特にビタミンB2とB6)不足と中心とした栄養バランスが偏った食事
・ ホルモンバランスの乱れ

マラセチアと脂漏性皮膚炎との関係性についてはこちらを参照

脂漏性皮膚炎の治療は?

一般的には塗り薬として、炎症を抑える軟膏(ステロイド外用薬やプロトピック軟膏など)やマラセチアの増殖を抑える軟膏などを使用します。皮脂の環境を整える目的で保湿剤を使用することもあります。

実際には、患者さんの肌の状態を丁寧に診察した上で、かなり処方を変えながら説明しておりますし、日々肌状態はかわっていくため、合わせて治療薬を変更しています。

脂漏性皮膚炎の対策は?

脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌の乱れが関与することと、わかっていないことも多く繰り返しやすいのが特徴です。

しかし、脂漏性皮膚炎を抑えるためには皮脂の分泌を安定化させるのが、脂漏性皮膚炎を予防する第1歩といえるでしょう。患者さんに合わせてアドバイスは変えておりますが、一般的に気を付けたい点についてお話します。

① 洗顔・洗髪は優しく泡立てて丁寧に

皮脂の過剰分泌をなくすのに洗顔はとても大切ですが、こするとかえって肌荒れの原因にもなります。低刺激性の洗顔石鹸・シャンプーを使いながら、強くこすらないように泡立てて洗うようにしましょう。マラセチアの増殖を抑えるシャンプーもあります。角質を整えるため、洗顔後の保湿は忘れずに。

② 普段から赤いところをかかない

かいたり擦ったりすることで、炎症を誘発してしまい悪化しやすくなります。かゆみがあったらどうしても書きたくなるのはわかるのですが、なるべくかかないようにし、早めに相談しましょう。

③ 紫外線を避ける

前述の通り、紫外線は皮脂を脂肪酸に変える働きがあるので、脂漏性皮膚炎は悪化しやすくなります。特に夏に悪化する方は要注意です。日焼け止めクリームを普段から使うようにしたり、帽子などで直接光をさえぎるようにしましょう。

④ 食生活に注意

特にビタミンB2やB6が欠乏すると皮膚症状が現れやすくなるといわれています。ビタミンB2やB6が入っている食事としては、豚肉・レバー・卵・ほうれん草・トマト・キャベツ・さんまなどです。

他は、脂肪分や糖分などを含む皮脂の分泌を高める食品をとるのを減らすこと、便秘にならないように食物繊維の多いものを取るようにしましょう。

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【この記事を書いた人】 
一之江ひまわり医院院長の伊藤大介と申します。プロフィールはこちらを参照してください。

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